2024 TTG RIMINI イタリア旅行博に出展しました!

アフターコロナ、2回目の出展となりますが、今年は東京から私を含めて3人+イタリアのナポリ勤務の髙橋香織が現地リミニにて合流をして総勢4人で、TTGリミニで多くのツアーオペレーターさま旅行業関係者の方々とお話をさせて頂きました。

TTGはイタリア国内で開催される最も大きな旅行博で(BtoBの)旅行商談会・展示会博覧会です。一般人は入場不可の旅行関係業者のための展示会になります。観光立国であり観光先進国でもあるイタリア国内ではTTG は有名なFIERA (見本市)でありテレビやニュースでもその様子や雰囲気が全国的に流れています。
イタリア国内の旅行業(国内・海外旅行共に)の動向がイタリアの経済に大きく影響を、受けるため毎年注目の大きなイベントとなっているからです。

今年のTTG も例年と変わらず活況で大盛り上がりとなっておりましたが、個人的な印象で言うとイタリアの海外旅行を取り扱っている旅行業者のエリアが、賑わっていたのと世界各国のスタンドに多くのイタリアの旅行業者が集まっていた様な印象を持ちました。
昨年2023年、コロナ明けの直後はイタリア国内は海外からの訪伊外国人観光客の対応とイタリア人の国内旅行が中心だったのが、2024年から来年にかけてイタリア人はロングホール(長距離)の旅行が中心になってきているのかと予測されます。

イタリアの旅行会社はこの時期は来春の仕込みをするわけですが、
来年はなんと・・・
4月20日 PASQUA (イースター)
4月21日 PASQUETTA (イースターマンデー)
4月25日 イタリア独立解放記念日
5月1日  メーデー
祝祭日が少ないイタリアにおいて、4月中旬以降のこの祭日の並びはまさに日本の
GW と同じ、イタリアでのGWであり、この時期に2週間~3週間近くの日にちを
かけて海外旅行に出かけようというイタリア人同士のお友達やご家族が沢山いる様です。

TTG の会場ではイタリア国外の各国の海外スタンドに多くのイタリアの旅行会社の方々が各国の現地情報や最新の手配事情などを入手する為に集まっていました。

勿論、日本ブースにも例外にもれず多くの旅行会社の方々が訪れていましたが、日本の事情においては来春の桜の開花時期や大阪万博の開幕が4月13日であるということなどが訪日外客数に大きく影響されるのではないかと思われます。

すでに、各社4月はガイドはいるのか?シートインコーチなどの日本の周遊ツアーなどは今から申し込めないのかなどのお問合せを多く受けています。
※シートインコーチ(観光バスツアー)
九州の情報や北海道の情報など、地方への旅行者の広がりが増えてきています。
特にいよいよ、東北エリアなど東日本への興味も持たれ始めてきています。

イタリアからの訪日外客数は2024年は約16万人を超える勢いであり来年2025年は約15パーセント以上の訪日イタリア人観光客が見込まれます(ほぼ確実)。実数で言うと約24000人増加するイタリア人観光客をいかにオーバーツーリズムを起こさせず、どの様にして受け入れることができるのかを考えなければいけないと実感致しました。

ひとつはゴールデンルートと呼ばれる各大都市の受け入れ枠を広げる。もうひとつは地方への分散。

この2つは弊社での最重要課題であり、日本全土で多くの人たちの協力を頂いて克服していかなければいけないのかと思います。

正直言って、イタリア人にとって日本への旅行はまさに今が超ブームであってこれを終わらせず、日本も欧米の観光立国並みのリピーターを増やしていかないと再来年にはピークを過ぎてしまう可能性もあります。

今回のTTG の会場では日本ブースの隣にもっと大きな、韓国ブースがあり、日本同様に賑わっていました。
ある旅行会社のプロダクトマネージャーが、今韓国が人気のデスティネーションとして注目されていて、多くの若者を中心に韓国旅行が増えているとのことです。日本+韓国という旅行のコンビネーションが新しく出始め、今後さらに韓国は人気のデスティネーションになっていくと思われます。

韓国と一緒にアジアのデスティネーションが増えていけばよいのですが、日本への旅行ブームといのが終わって韓国への旅行ブームに移行していかない様に、私たちは更なるお客様満足度を高めることに集中してイタリアからの訪日客をお迎えしなければいけないのかと思いました。

来年のTTG はすでに日にちが決定しており、10月8日〜10日の3日間です。これから2024年~2025年の一年間を頑張り抜き来年また戻ってこれることを願って今年のTTG を終えてきました。

来年、もし一緒にTTGに参加されたいという方がいらっしゃれば是非ともお声がけ頂き、一緒に行きましょう。

株式会社JAPANISSIMO・一般社団法人日本ツーリストガイド・アシスタント協会
尾䑓則之


この記事を書いた人
協会事務局

一般社団法人日本ツーリストガイド・アシスタント協会 事務局になります。